表面プラズモンの局在化とその応用に関する研究

平成14年度科学研究費補助金(基礎研究C)研究成果報告書


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活動報告
個別報告(論文集)


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表面プラズモンは、金や銀などの貴金属表面に局在する電子密度波であり、電磁波と相互作用を起こし共鳴状態を形成する。この共鳴が起きている表面近傍の領域では、数桁倍に及ぶ電場増強が見られ各種の光学効果に顕著な高揚が観察される。

表面プラズモンは古くから物理学における重要な研究分野であったが、近年になりその応用研究も盛んに行われるようになってきた。特に、最近では光学分野におけるナノテクノロジーの強力なツールとして、3次元的な微少領域に局在させた表面プラズモンの利用が提案され、多様な研究が展開されるようになってきた。この中には、バイオセンシング、太陽電池、超高密度記録などをはじめとする研究も含まれている。

このように局在化した表面プラズモンが展開する研究分野は、我が国の科学技術政策の重点推進分野であるライフサイエンス、ナノテクノロジー・材料分野と密接なかかわりをもつ。

本研究では、このような背景を踏まえ異なる専門の研究者の情報交換、研究交流のために種々の事業を企画し、特定領域研究を提案するに足る調査・検討を行った。

本サイトは、この研究成果を公開するためのものである。

 
〜 参考:最近10年間の表面プラズモン研究のおけるエポック 〜
  1. 表面プラズモンによる透過率の異常増加(Ebessen ら)
  2. 微少領域の局在プラズモン増強ラマン散乱(河田 ら)
  3. hot sites を使った単一分子表面増強ラマン分光(Nie らおよび Kneipp ら)
  4. 低次元プラズモンナノ光導波路の提案(高原 ら)
  5. 一次元配列ナノ微粒子における局在プラズモンを介する光導波(Brongersma ら)
  6. 負屈折率媒質による完全レンズ(Pendry ら)
  7. 局在プラズモン共鳴によるナノ光スイッチ・光双安定デバイスの数値解析(福井 ら)

 


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